DX戦略
デジタルトランスフォーメーション推進計画
1.社会・競争環境の変化とDXがもたらす影響
近年、生成AIの急速な普及やクラウド技術の進化により、企業活動におけるデジタル技術の活用が急速に進んでいます。これに伴い、あらゆる産業においてビジネスモデルや業務プロセスの変革が求められています。
一方、日本国内ではIT人材不足が深刻化しており、特に地方の中小企業においてはDXを推進するための人材やノウハウが不足している状況にあります。
またIT教育分野においても、単なるプログラミング知識だけではなく、AIやクラウドを活用した実践的な開発スキルの需要が急速に高まっています。AIを効果的に活用するためには、基礎的なITリテラシーやクラウド・プログラミングに関する理解が不可欠であり、実践的なIT教育の重要性は今後さらに高まると考えています。
当事業では、この変化に対応できなければ既存の教育プログラムが陳腐化するリスクがあると認識する一方で、最新のAI・クラウド技術を積極的に取り入れることで、新たな価値を創出する絶好の機会であると捉えています。
2.DX推進に向けた経営ビジョン
当事業は、データおよびデジタル技術の進化による環境変化を踏まえ、「AI・クラウド技術の実装と教育を通じて、個人および地域企業のDX推進を支援し、持続的に価値を提供できる事業モデルを確立する」ことを経営ビジョンとして掲げています。
AWSをはじめとするクラウド技術やAI技術の実践的な活用力と、システム開発およびIT教育の現場経験を強みとし、変化の激しいIT業界において実践的かつ本質的な価値を提供していきます。
教育事業およびDX支援事業を通じて、地域企業や個人のデジタル活用を促進し、地域社会のデジタル化にも貢献していきます。
3.DXを活用したビジネスモデルの方向性
当事業では、従来の講師主導・対面中心の教育サービスから、データおよびデジタル技術を活用したスケーラブルな教育サービスへの転換を図ります。具体的には、オンライン講座の受講データ、学習進捗データ、顧客属性データ等を収集・分析し、個々の学習者に最適化された教育コンテンツの提供を実現します。また、生成AIを活用することで教材制作プロセスを高度化・自動化し、従来は人手に依存していたコンテンツ制作を効率化するとともに、品質の均一化と高速化を実現します。これにより、労働集約型からデータ駆動型の教育サービスへのビジネスモデル変革を推進します。
4.DX戦略とデータ活用方針
経営ビジョンおよびビジネスモデルを実現するため、以下のDX戦略とデータ活用を推進します。
業務プロセスの自動化とAI活用
当事業では、DX戦略の一環として、教育サービスおよび開発業務における業務プロセスの変革を推進しています。従来は講師個人の経験や手作業に依存していた教材制作・提供プロセスについて、生成AIおよび自動化ツールを活用することで、標準化および自動化を進めています。具体的には、教材の企画・作成・編集・配信までの一連の工程においてAIを活用し、コンテンツ制作時間の短縮と品質の均一化を実現します。また、顧客対応や営業活動についても、CRMデータおよび問い合わせ履歴を活用し、対応プロセスの効率化と高度化を図ります。これにより、従来の属人的な業務運営から、データとデジタル技術に基づく再現性の高い業務プロセスへの転換を実現します。
データ駆動型のサービス改善
当事業では、DX戦略の中核としてデータ活用を位置付けています。具体的には、オンライン講座の受講履歴、学習進捗、離脱率、顧客属性、Webサイトのアクセスデータ等を収集・統合し、分析を行います。これらのデータを活用し、教育コンテンツの改善、カリキュラムの最適化、マーケティング施策の高度化を実施します。例えば、受講者の離脱ポイントや理解度の低いコンテンツを特定し、内容の改善や再設計を行うことで、学習効果の向上を図ります。また、顧客属性と行動データを組み合わせることで、ターゲットに応じたコンテンツ提供および営業施策の最適化を実現します。これにより、経験や勘に依存した意思決定から、データに基づく意思決定への転換を推進します。
5.DX推進体制および人材育成
本事業は個人事業として運営しており、代表者自身がDX推進責任者として戦略立案および実行を担っています。意思決定から実行までを迅速に行うことで、環境変化に柔軟に対応できる体制を構築しています。また、企業向け研修や地域企業へのDX支援においては、外部企業や地域支援機関との連携を通じて事業を推進しています。
さらに、DX推進に必要な人材育成については、クラウド技術およびAI技術に関する継続的な学習投資を行い、年間を通じて技術習得および実務適用を進めています。具体的には、資格取得、技術検証、実案件への適用を通じてスキル向上を図るとともに、外部企業や専門家との連携により不足する専門領域を補完する体制を構築しています。
6.ITシステム環境の整備
DX推進を支える基盤として、クラウドおよび各種デジタルツールを連携させた環境整備を進めています。具体的には、クラウド基盤上にデータの蓄積および分析環境を構築し、各種業務システムやWebサービスと連携させることで、データの一元管理と利活用を可能としています。また、自動化ツールを活用し、データ収集・加工・分析のプロセスを自動化することで、リアルタイムに近い形での意思決定支援を実現しています。さらに、生成AIを開発およびコンテンツ制作プロセスに組み込み、業務の高度化と効率化を図っています。これらの環境は、業務プロセスの自動化およびデータ活用を実現するための基盤として位置付けています。これにより、DX戦略に基づくデータ活用および業務変革を支える柔軟かつ拡張性の高いIT環境を実現します。
7.成果指標(KPI)
当事業では、DX戦略の達成状況を評価するため、以下の指標を設定しています。
① 企業価値創造に係る指標
- データ活用による売上高の増加率
- オンライン教育サービスの売上比率
② DX戦略実施による効果指標
- 教材制作における作業時間削減率
- 業務プロセスの自動化率
- 顧客対応における対応時間削減率
- 教育コンテンツの改善による受講継続率の向上
③ DX戦略の進捗指標
- データ活用基盤の整備状況
- AIおよび自動化ツールの導入業務数
- データ分析に基づく施策実施件数
各指標については、現状値を基準とし、月次で測定・評価を行います。これらの指標を定期的にモニタリングし、DX戦略の進捗および効果を評価するとともに、継続的な事業改善を実施します。
8.サイバーセキュリティ方針
DX推進の前提として、情報セキュリティ対策を重要な経営課題と位置づけています。
中小企業向けの確認方法に基づき、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の「SECURITY ACTION」制度において「二つ星」の自己宣言を行っています(自己宣言ID:41100989760)。これに基づき、情報セキュリティ基本方針を策定した上で、AWSのセキュリティ機能の活用、二要素認証(MFA)の導入、データの定期バックアップ等の対策を実施しています。
代表者メッセージ

私はこれまで大企業でシステムエンジニアとして働き、洗練された組織体制や、ITを駆使した効率的な企業文化の素晴らしさを肌で学んできました。しかしその後、地方企業へ転職した際、そのIT環境のギャップに強い衝撃を受けました。根強く残る紙の文化、人間関係や属人的なルールで左右される業務フローなど、本来ITで解決できるはずの多くの非効率な環境がそこにはありました。
この強烈な原体験が、「ITの力で地方の生産性を底上げし、本質的な地方創生を実現したい」という私の強い原動力となっています。
地方のIT課題を根本から解決するためには、次世代を担う若い人材への早期のIT教育が不可欠です。だからこそ、私はまずキッズ・学生向けの教育事業からスタートを切りました。そして現在、そこからさらに枠を広げ、今まさに非効率な業務に悩む地元企業様へ向けた直接的なDX支援(システム開発・ITコンサルティング・法人研修)へと事業を展開しています。
当事業の経営ビジョンである『最新のAI・クラウド技術の実装と教育を通じて、個人および地方企業のDX推進を強力に牽引する』には、私のこれまでの経験と決意が込められています。私自身が先頭に立って最新技術に挑戦し、自らの事業モデルを変革(DX)し続けることで、宮崎を中心とした地域社会の皆様とともに、力強い価値創造ストーリーを描いていく所存です。
TechCIDA 代表 甲斐 稔章