はじめに
本書の目的
本書はAWS認定資格「AWS Certified Cloud Practitioner (CLF-C02)」に関する試験のポイントや対策方法を網羅したノウハウ本です。
CLF対策問題集や動画教材では触れられない、試験の特性や合格のコツに焦点を当てた虎の巻的な内容を提供しています。
そのため、CLFに関する料金や難易度、受験方法に関する情報や、CLF対策における具体的な問題や解説は網羅されておりませんので、ご了承ください。
本書を学習のガイドラインとして、後述するUdemyや動画サービスを利用しCLF合格を目指しましょう。
※一部、AWSサービスの覚えるポイントや得点を狙える問題などにおいて、技術的な記載もあります。
本書の対象読者
本書は下記のような方を対象に執筆しております。
- AWS CLFの取得を目指している方
- AWS CLFの効率的な学習方法を知りたい方
CLF資格試験ポイント
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AWSのCloud Practitioner(CLF-C02)試験は、クラウドの基礎を理解していることを証明する初心者向けの資格です。
本章では、AWS CLF試験に初挑戦する方でも安心して取り組めるよう、CLF資格試験のポイントについて解説します。
CLF-C02のC02とは?
CLF-C02試験は、AWSが提供するCloud Practitioner資格のための試験です。
まずは、ここでの「C02」の意味を理解しておきましょう。
「C02」とは、試験のバージョンを指しています。
AWSはサービスアップデートが激しく、毎日のように新たなサービスや機能が追加されています。
そのため、資格試験も同様にバージョンが更新されているのです。
試験のバージョンが更新されると、試験範囲が変更となります。
現在の傾向として、試験のバージョンアップは数年に1度の頻度、バージョンアップされると試験範囲が広くなり難易度も上がる傾向にあります。
今回対象とするCLF-C02は試験が導入されて初めてのアップデートとなり、2023年9月19日から適用されています。
ここで注意しておきたいのが、学習書籍についてです。
試験のアップデートにより、試験範囲が変わっているため、2023年9月以前に出版された学習書籍はCLF-C02に対応していない可能性があります。
中古本やフリマアプリ、古いWebページで学習する際は注意しましょう。
AWS試験では、公式のガイドラインが公表されています。
CLF-C02の試験範囲について確認しておきましょう。
(参考)CLF-C02 ガイドライン
https://d1.awsstatic.com/ja_JP/training-and-certification/docs-cloud-practitioner/AWS-Certified-Cloud-Practitioner_Exam-Guide.pdf
15問はダミー問題
AWSの資格試験の特徴として、問題中にダミー問題が含まれています。
具体的には、全65問中15問がダミー問題として出題されます。
ダミー問題は、正解・不正解どちらでも合否に影響はありません。
これは、AWS側が次回のアップデート時に採点対象の設問として使用できるかどうかを評価するために出題されています。
私自身もCLF-C01を受験していた当時、「対策してないAWSサービスが出題されている!」と感じていました。
CLF-C01で評価されたこれらの問題が満を持してCLF-C02に出題されているのだと思います。
ただし、試験では該当問題がダミーかそうでないかの区別はつきません。
そのため、全65問を全力で解く必要があります。
「難しい問題があっても、ダミー問題かもしれない」という気持ちで焦らずに受験する心持ちをしましょう。
問題文が読みづらい場合も
AWSはアメリカのAmazon社が運営しているクラウドサービスです。
そのため、AWSに関するドキュメントや資格試験の問題は元が英語で書かれています。
そこで問題になるのが、試験の問題文です。
AWS試験問題は日本語で出題されますが、英語の試験文章を機械翻訳で出題しているため、若干違和感のある日本語となっています。
対策としては、
このラインより上のエリアが無料で表示されます。
問題によっては理解が難しい場合があるため、その際は英語の文章で問題を読んでみましょう。
AWS試験では、試験中でも試験問題の言語を自由に変更することが可能です。
英語で読み返してみると出題の意図が理解できる可能性があるため、問題文の理解に苦しむ場合は試してみましょう。
65問の問題中に●●が!?
AWS試験では、全65問の問題中に答えを示唆するようなヒントが隠れていることがあります。
具体的に言うと、3問目の問題の解答のヒントが25問目に出てきたりするのです。
これは、AWSの試験方式に起因するものとなります。
AWS試験はテストセンターでCBT(Computer Based Testing)方式で行われます。
そのため、受験者は受験したい日程・時間を自由に決めて受験できるわけです。
簿記試験や英語検定のように、場所や日時が決まっているわけではありません。
よって、AWS試験の内部ロジックとして、(推測ですが)AWS側が数百問の問題の中から65問をピックアップして出題していると考えられます。
65問それぞれの問題に依存関係がないため(考慮していないため)、ある問題の答えが別問題に出題されるという状況になっています。
本対策として、分からなかった問題に対しても、後の問題にヒントが出る可能性があるため、しっかりと見直しを行うことが重要です。
実はAWSの試験問題は…!
はじめに、本節がCLF合格のためには最も重要な点であることをご理解ください。
本節を理解して学習することで、正答率を効率よく上げることが可能です。
前節でもお話ししましたが、AWS CLF試験では、過去に出題された問題が再利用されているはずです。
そのため、何度もCLFを受験していると、見たことがある問題が出題されるということになります。
よって、不合格でも次に受験すればするだけ合格率が上がることになります。
しかし、一般の方にとっては受験費用も高額であるため何度も受験できるわけではありませんよね。
そこで、過去問の学習が非常に有効となります。
UdemyやプログラミングスクールのAWS試験対策講座では、(推測ですが)担当者がAWS試験を何度も受験して作ったカリキュラムとなっているはずです。
実際に私もUdemyで学習し受験をしました。
すると、Udemyで出題された問題がそのまま、もしくはほぼ似た形で、受験当日の問題も出題されていました。
このように、AWS試験問題が使いまわされているため、UdemyやAWS対策講座の教材さえ回していけば合格率がかなり上がります。
私以外にも、実際の複数の受験者から「似た問題が出た」「そのまま出た」という声が挙がっています。
そのため、AWS試験対策では書籍や独学で学習するより、Udemyや試験対策教材を購入し、その問題を繰り返し覚えることが最善の道と言えます。
【追記】CLF-C02のアップデートにより、Udemy等の教材がそのまま出題されるようなことは少なくなってしまいました。
しかし、現状どの教材も同じような状況であるため、やはりUdemyが最善と考えられます。
他にも、AWS公式問題集(無料で20問受験可能)からも出題されたという声もありました。
時間がある方は、こちらも是非学習しておきましょう。
参考:https://aws.amazon.com/jp/certification/certification-prep/
試験当日はホワイトボードを活用しよう
本節は、AWS受験におけるマメ知識として覚えておいてください。
テストセンターでの試験では、試験前にメモ用紙としてホワイトボードが提供されます。
A4程度のサイズで書き消しが可能なホワイトボードです。
このホワイトボードを短期記憶用のメモ用紙として活用しましょう。
AWS試験は暗記することが多く、中には覚えづらいサービス・単語もあるはずです。
それらの単語を試験直前まで短期記憶しておき、試験開始直後にホワイトボードにメモをしておきます。
これにより、覚えづらい不安な単語が後半の問題で出題されても安心して解くことができます。
合格までの学習期間は?
学習期間は個人差はありますが、IT経験者の場合は1ヵ月、未経験の場合は1ヵ月半~2ヵ月を見ておきましょう。
未経験の場合でも、やる気次第では2週間程度で取得できた人もいました。
CLF試験問題の対策ポイント
![画像](https://assets.st-note.com/img/1711602655141-kLFdG7XpXo.png?width=1200)
ここまではAWS試験に関するポイントを解説してきました。
本章では、CLF試験の出題問題に関する対策を解説します。
AWS CLF試験では、大きく4つの分野から出題されます。
- 第 1 分野: クラウドのコンセプト
- 第 2 分野: セキュリティとコンプライアンス
- 第 3 分野: クラウドテクノロジーとサービス
- 第 4 分野: 請求、料金、およびサポート
第1分野と第2~4分野において、それぞれ対策ポイントがあるためその点について見ていきましょう。
AWS CLFの解き方 その①
「第 1 分野: クラウドのコンセプト」で重要なことは、クラウドのメリットを理解することです。
スケーラビリティ、柔軟性や経済性などクラウドのメリットについての問題が問われます。
しかし、クラウド初学者の方にとっては覚えることが多く、受験当日も解けない問題が出てくると思います。
この種の対策として、分からなければ「ポジティブな選択肢」を選ぶことをおすすめします。
AWS試験では、クラウドのメリットについて問う問題が多いため、メリットを強調する選択肢が正解であることが多いです。
例題を見てみましょう。
問)
クラウドコンピューティングの採用による費用削減の利点を正確に説明しているのはどれですか?
選択肢)
A. クラウドでは、一定の月額固定費用がかかり、従量課金制ではない
B. 物理サーバーの購入が不要で、初期投資の削減につながる
C. 必要以上のリソースの購入が避けられないため、コストが増加する
D. クラウドサービスは、高額な初期設定費用と運用コストが特徴
正解)B
上記の場合、A・C・Dは否定的な(デメリットのように感じられる)選択肢となります。
Bのみ肯定的な文章になっていることが分かるでしょうか。
このように、問題が解けない場合でも「なんとなく良く言っている選択肢」を選べば正解となる可能性があります。
この知識をもってすれば、クラウドコンピューティングのメリットの問題に対して、正答率を上げることができるようになります。
AWS CLFの解き方 その②
CLF試験の第2~4分野におけるポイントとして、AWSサービスと利用用途を1対1で覚えることが重要です。
CLFの問題では100以上のAWSサービスが試験範囲となっています。
それらのサービスとその用途を正確に理解し、1対1で対応させることができるように学習しましょう。
試験範囲のサービスは公式のガイドライン「付録A:テクノロジーとコンセプト」に収録されています。
後述するUdemyなどの教材でも取りこぼしているサービスがあるため、一通り学習した後にガイドラインの付録を読み返し、学習していないサービスがないか確認しておきましょう。
もし取りこぼしがあれば、AWS公式ドキュメントやBlackBeltなどの資料で学習を行います。
(参考)
- CLF-C02 ガイドラインhttps://d1.awsstatic.com/ja_JP/training-and-certification/docs-cloud-practitioner/AWS-Certified-Cloud-Practitioner_Exam-Guide.pdf
- AWS BlackBelt
https://aws.amazon.com/jp/events/aws-event-resource/archive/
AWS CLFの解き方 その③
AWS CLF試験では、特定のキーワードが正解を導く手がかりとなることがあります。
これらの「キーフレーズ」を事前に抑えておくことで、試験中に迅速かつ正確に正解を選ぶことが可能になります。
例えば、「ドメイン」や「DNS」という単語が問題文中にあれば、その答えは十中八九「Route53」です。
これは、CLFの範囲にDNSに関するサービスがRoute53しかないためです。
これらのキーフレーズは他にもいくつかあります。
本書では、CLF問題集を1,000問以上解いた筆者のキーフレーズ集をご紹介します。
![画像](https://assets.st-note.com/img/1711602570075-7P6wsTbemU.png)
AWS CLFの解き方 その④
前節のように、キーフレーズを抑えれば解くことができる問題もありますが、それだけでは合格はできません。
AWS CLFの問題で出題される、多機能サービスには注意が必要です。
ここで言う多機能サービスとは、1つのサービスに複数の機能が備わっているサービスを指します。
機能や項目が複数あるため、1サービスに対して複数の視点から問題が出題されます。
例えば「AWS Trusted Advisor」は、自社で利用しているAWS環境を随時モニタリングし、ベストプラクティスに則った提案をするサービスです。
この「AWS Trusted Advisor」の確認項目は6つ存在します。
- コスト最適化
- パフォーマンス
- セキュリティ
- 耐障害性
- サービス制限
- 運用上の優秀性
それぞれの項目に対して出題される可能性があるため、キーフレーズのように1単語に絞って対策することが難しくなります。
これらのサービスに対しては、数はそれほど多くないため、それぞれの項目について時間をかけて理解するようにしましょう。
AWS CLFで出題される多機能サービスには、下記のようなサービスがあります。
![画像](https://assets.st-note.com/img/1711602609964-IyTJnSaoGb.png)
AWS CLFの解き方 その⑤
試験範囲には、1つのサービスを深く学んでおくべきサービスもあります。
例えば、EC2の場合、単に「仮想サーバー」という知識だけでは足りません。
EC2サービスに付随する、Elastic IP・EBS・AMI・購入オプション(スポット・RI・Saving Plan)・Auto Recoveryなど、の知識が必要です。
以下に示すサービスは、機能やオプションなども理解した上で試験に挑戦しましょう。
- EC2(上述)
- RDS(snapshot・Multi-AZ・リードレプリカ・PITR)
- S3(ストレージクラス・可用性・耐久性)
- ALB(helth check・NLB・ALB)
- CloudFront(キャッシュ・オリジン・エッジサーバー)
- VPC(subnet・CIDR・ルートテーブル・VPCエンドポイント)
- IAM(Group・Role・User・Policy)
AWS CLFの解き方 その⑥
一方で、CLFの問題では深く聞かれないサービスもあります。
これらのサービスは、「AWS CLFの解き方 その②」のやり方でサービス名と用途のみを覚えておきましょう。
出題傾向も、問題1文に対して、AWSサービスが4つ並んでいる簡単な出題となります。
- Amazon Comprehend:テキスト内の言語データ解析と関係抽出
- Amazon Kendra:企業内情報の検索と探索のAIサービス
- Amazon Lex:自然言語理解と音声認識のチャットボット
- Amazon Polly:テキストを自然な発話に変換する音声サービス
- Amazon Rekognition:機械学習による画像・映像データの識別や解析
- Amazon SageMaker:機械学習モデルの構築、デプロイサービス
- Amazon Textract:文書からのテキストとデータ抽出
- Amazon Transcribe:音声ファイルからテキストへの自動変換
- Amazon Translate:リアルタイムでの多言語翻訳サービス
AWS CLFの解き方 その⑦
ITの基礎知識を学習しておきましょう。
AWS CLFでは、問題文中にIT用語が多く出てきます。
IT業界未経験の方が受験されると、問題の意図や背景が分かりづらく正答率が下がってしまう要因となります。
例えば、APIや静的サイト・動的サイトの違い、デプロイなどです。
以下の単語が分からない場合は、インターネットで単語の意味を確認しておきましょう。
これらの単語はAWS特有の単語ではなく、IT共通の用語となります。
- レガシー
- NAT
- MFA
- ChefとPuppet
- HTTP 200/300/400/500コード
- データベースエンジン
- OSのディストリビューション
- プロトコル
- API
- 静的サイト・動的サイト
- デプロイ
- ビルド
- バッファ
- プロビジョニング
- 脆弱性 ぜいじゃくせい
- DNS
- トランザクション
- レプリケート
- サーバーレス
- フォールトトレランス
- マイクロサービスアーキテクチャ
- BYOL(Bring Your Own Licensing)
- ETL処理
- syslog
- セキュリティアップデート
- ワークロード
- キューイング
- サイバー攻撃
- Bastion(踏み台)
- ダッシュボード
- パッチ
- バッチ処理
- DDoS
- SSL/TLS証明書
- ネイティブ
- 帯域幅スループット
Youtube等には、IT系の用語解説の動画もありますので、事前に見て理解しおくことをおすすめします。
https://www.youtube.com/watch?v=vetGQktHuAs
https://www.youtube.com/watch?v=kZakG8UPZaY&t=11s
AWS CLF問題文のポイント
実際に試験で問題を解いていると、AWSサービスの中で「Amazon ~~~」から始まるサービスと「AWS ~~~」とはじまるサービスがあることに気づいたでしょうか。
私は試験当日に「Amazon EC2」か「AWS EC2」、「単にEC2」どれが正式な正解なのか、混乱した記憶があります。
ここでは、AWSサービス名における注意点をご紹介します。
AWSサービスの名称における「Amazon ***」と「AWS ***」という接頭辞の違いについては、Amazon Web Services(AWS)が提供するサービスの種類やカテゴリに基づく明確な区分けというよりも、ブランド戦略やサービスの進化によるものです。
「Amazon ***」と名付けられたサービスは、AWSの初期から提供されているサービスや、Amazon.comのブランドを強調したいサービスに見られます。
これらは主に特定のAWSリソースや機能を提供するサービスに関連しています。
例えば、「Amazon S3」(Amazon Simple Storage Service)や「Amazon EC2」(Amazon Elastic Compute Cloud)などがこれに該当します。
これらのサービスはAWSの基本的な構成要素であり、ストレージ、コンピューティングリソースなど、クラウドインフラストラクチャの核となるサービスを提供しています。
一方で、「AWS ***」と名付けられたサービスは、より特化したサービスや、AWSのクラウドプラットフォーム全体にわたる統合サービス、または新しいカテゴリのサービスに使用されることが多いです。例えば、「AWS Lambda」はサーバーレスコンピューティングを提供し、「AWS CloudFormation」はインフラストラクチャのコード化を実現するサービスです。
AWSがサービスを発表する際、それが基本的なインフラサービスなのか、それとも特定の技術的解決策やプラットフォームを提供するものなのかによって、サービス名に「Amazon」または「AWS」を使用する傾向があります。
しかしこれは一貫したルールではなく、多くの例外が存在します。
そのため、試験を解く際には特に意識する必要はありません。
AWSとAmazon ~~~の違いで不正解になる問題はないため安心してください。
それ以外にも、試験問題ではサービス名を日本語で記載する場合もありますが、こちらも上記同様に不正解にはなりませんので覚えておきましょう。(例:AWS Glue⇀グルー、Pricing Caliculator⇀AWS見積もりツールなど)
その他、CLF試験のポイント
![画像](https://assets.st-note.com/img/1711602670097-HPMNUXy1sR.png?width=1200)
AWS CLF試験の準備をする上で、試験内容や学習戦略だけでなく、受験の手続きや試験当日の注意点についても把握しておくことが重要です。
これらの情報を事前に把握しておくことで、試験の準備をよりスムーズに進め、不安なく試験当日を迎えることができます。
試験までに触れておくべきAWSサービスは?
AWS CLF試験に合格するためには、必ずしもAWSサービスを実際に操作する必要はありません。
試験は、AWSの基本的な概念やサービスの理解度を測るものであり、実際の操作スキルは直接問われません。
前述した通り、AWS CLF試験は過去問やキーフレーズを覚える「暗記科目」と位置づけたほうが適切と言える試験です。
上位のAWS SAA試験ではAWSの細かな仕様について問われるため、その時にAWSのハンズオンを実施すればよいでしょう。
試験センターの●●を確認しておく
AWS CLF試験を受ける際には、受験予定の1か月前には試験センターの日程を確認しておきましょう。
各都道府県に試験センターはありますが、AWS試験が可能な日程や受講者数は各センターによります。
東京や大阪などの都市部は、試験センターも多いですが受講者も多くいます。
そのため、すぐに受験定員が埋まる場合があります。
また、田舎のセンターでは2週間に1度や平日しか受け付けていないセンターもあります。
事前にご自身の地域の試験センターの予約状況を把握しておくことが重要です。
受験費用が安くなる場合も
AWS CLFの費用は16,500円(税込み)ですが、タイミングや条件によっては受験費用が安くなる場合があります。
例えば、AWS受験費用が半額になる場合、不合格後の再受験が無料になる場合等があります。
これらのキャンペーンは不定期に行われており、AWSの専用ページやメール配信から知ることができます。
受験予定がある場合は、「aws clf キャンペーン」などで検索してみるとよいでしょう。
現在の傾向として1年間で2回程度、3か月間ほど何かしらのキャンペーンが行われています。
(参考)過去のAWSキャンペーン
https://pages.awscloud.com/jp-cloud-practitioner-certification-challenge-tnc.html?trk=f10c8af5-958b-4119-823e-ddefc3074468&sc_channel=el
試験後の合否判定を見逃さない
AWSの試験では、受付⇀写真撮影⇀テスト⇀アンケート⇀合否判定の流れで受験が行われます。
アンケート後の合否判定を見逃さないようにしましょう。
合否判定はアンケート後すぐに画面上に表示されます。この画面を見逃してしまうと、後述する正式な合格通知まで合否を見れない可能性があります。
正式な合否通知
AWS CLF試験後の合否通知は、公式では受験完了から 5 営業日以内とされています。
実際のところは1営業日を目途に通知メールが来る場合が多いです。
証明書のダウンロードも通知メールから取得できるため、忘れずに証明書やバッジも取得しておきましょう。
(参考)AWS公式の合否通知案内
https://aws.amazon.com/jp/certification/faqs/
学習時間と合格レベルの目安
AWS CLF試験の合格に必要な学習時間は、個人の基礎知識や経験に大きく依存します。
私の経験上、未経験の方でも1ヵ月半程度で取得できる資格となります。
学習時間は経験者で40~70時間、未経験者で150時間程度です。
Udemyや試験対策問題集の正答率を8割~9割取れるようになったら受験目安となります。
AWS CLF対策を販売しているサービスは下記がおすすめです。
(参考)
Udemy
https://www.udemy.com/ja/
【CLF-C02版】この問題だけで合格可能!AWS 認定クラウドプラクティショナー 模擬試験問題集(6回分390問)
https://www.udemy.com/course/aws-4260/?couponCode=FISCAL24
CloudTech
https://kws-cloud-tech.com/
Cloud License
https://cloud-license.com/
おわりに
AWS Cloud Practitioner(CLF)試験対策ポイントを網羅的に解説してきました。
最後に、AWS試験学習は時には困難に感じることもあるかもしれませんが、計画的に取り組み、焦らずに一歩一歩前進していくことが大切です。
本書を通じて、CLF試験合格に向けて学習の一助になれば幸いです。
本書は、2024年4月時点での情報です。
AWSアップデート等、AWSの公式ドキュメントとの差異がある場合は、公式の資料が正となります。
また、本書の全体または一部を、無許可でコピー、再配布、翻訳、変更、Web上への掲載、または第三者への譲渡を行うことは、法律によって制限されています。